田井勝馬建築設計工房との土地探しプロジェクト
千葉県富津市, 敷地面積:510.00m2,
Photography by Seiichi Ohsawa
土地の選定から完成形のビジョンを持って始める「建築家 × 不動産会社」のアライアンス。
建築家が建てる「世界で一つの特別な家」には、「特別な土地探し」を。
通常の家づくりにおいて、建築家と不動産会社が席を並べることはあまりありません。土地が決まっていない方はまず不動産会社と土地を探し、土地を決めてから建築家に建てる家の相談を行うのが通常です。
しかし、この手法は本当に正しいのでしょうか。「建てたい建築に最適な土地」を探すためには、土地のプロである我々不動産会社だけでなく、そこに実際に家を設計し建てる建築設計のプロの視点を採り入れるべきではないでしょうか。
この視点に立脚し、私たちは建築家と協力し、通常とは違う「建築家との家づくりのための土地探しメソッド」を構築しました。
家づくりの流れ
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#1資金計画から始めるのが
プロジェクト成功のカギ
FDBは、まず「資金計画」から始めます。
それは、プロジェクトを成功に導くことが絶対条件だからです。
「土地購入にお金をかけすぎて、建物にかける予算が足りなくなってしまった」…こんな声を建築業界ではよく耳にします。この原因は単純明快で、「土地購入+設計費+建築費+諸費用」のトータルコストをしっかりプランニングできなかったためです。また、不動産会社、設計事務所、施工会社、金融機関など様々な契約先と契約を締結しプロジェクトが進行するため、当初数十万のブレに見えたものが最終的には数百万の誤差となってしまったり、最悪の場合、支払えない局面も想定できます。
私たち Freely Design Box はこうしたリスクを回避するため、まず初めに「資金計画」をしっかり立て、各行程ごとにお客様と計画のすり合わせを行い、必要に応じて調整・修正をかけながらキャッシュフローを管理していきます。
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#2「用地選定」へ
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#2建築家とともに
建てる家から考える「物件選定」
FDBの土地探しは、建築家からのヒアリングも踏まえつつ、お客様と対話しながら、建てたい家をイメージすることから始めます。「どんな家に、どのように住みたいか」をイメージしていただき、建築家にも実際の設計を前提にアドバイスをもらいます。
常に「建てたい家」を起点にすることで、プランニングを進めてみて初めて希望した広さや間取りが実現できないことに気づく、などの落とし穴を回避します。
完成形を具体的に思い描きながら土地探しをすることで土地決定のキーとなる要素にも気づきやすくなり、お客様ご自身にとっての「良い土地」を見逃す危険性も減少します。
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#3「物件絞り込み」へ
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#3物件の絞り込みも
建築視点でチェック
通常、土地が最初から一つに決まることは稀です。いくつかの候補物件から購入物件を決めるまでのプロセスは、最も重要な局面です。権利関係や建築制限、ハザード等のチェックはもちろんですが、FDBでは「建てたい家」を念頭に置きながら、それが実現できる土地なのか、建築設計におけるリスクや問題点はないのかを、実際に建築家が同行してチェックしていきます。
依頼したい建築家が決まっているお客様だからこそ実現する、FDBの土地探しの特別なポイントです。建築家の視点が的確な購入物件の決定をサポートいたします。
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#4「ローン選び」へ
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#4軽視できない
ローン選び
意外に思われるかもしれませんが、建築家との家づくりで住宅ローン選びで苦労されるケースが少なくありません。何回にも分散する設計料や施工会社への支払い、住み替えタイミングに柔軟に対応してくれる金融機関は意外に少ないのです。対応できる金融機関が見つけられずに計画自体を諦めるケースさえあります。
これまでFDBがさまざまなお客様に住宅ローン選定のお手伝いをしてきた実績から、お客様に適した住宅ローンを多様な選択肢の中からご提案します。
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#5「スムーズな建築フェーズへの移行」へ
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#5最大の落とし穴
「設計・建築への移行」をスムーズに
通常の建設プロセスでは、土地探しは不動産会社と行い、それ以降の建築設計は設計事務所や工務店と進めます。土地が決定し引き渡しが終わると不動産会社の業務も終了してしまうため、建築設計を依頼する会社が決まるまで家づくりのプロセスが一時停滞することがよくあります。そうなってしまうと全体の工程がすぐに数ヶ月も遅れてしまいます。
FDBでは土地探しの段階から建築家が関与しているため、お客様への土地の引き渡しが完了した直後から設計・建築へとスムーズに移行します。
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#1「資金計画」へ戻る
FDB 5-METHODS
建築家インタビュー
私たちだからできる、
用地選定と建築設計を
トータルで考えるということ
田井勝馬
田井勝馬建築設計工房
これまでは結局のところ、お客様任せ、業者さん任せになっていて「土地が見つかったらまた来てください」で終わってしまうというのが大きな課題でした。これは、お客様にとっても不幸だと思うんです。土地選定は時間がかかりますし、結局、条件に合うものが見つからなくて、妥協して選んでしまったり、購入自体を諦めてしまったりする方も少なくありません。そこで、私たちの事務所では、「不動産コンサルティング」という部分を提供価値としてしっかりメニューに加え、建築設計からの視点、つまり建てる住まいを想定しながら、「土地」「建築」の双方のポテンシャルを生かすことで、その資産性を高められるようなアプローチができればと考えています。その一翼をFDBに担ってもらっているというわけです。